『鴎外全集』の誕生 森潤三郎あて与謝野寛書簡群の研究


■森鴎外没後最初の『鴎外全集』完成の経緯を解明!


■森富・阿部武彦・渡辺善雄著
■A5判上製クロス表紙カバー装・函入・本文296頁■定価(本体6000円+税) ISBN978-4-903251-05-9

■与謝野寛(1837-1935)は1922(大正11)年に森鴎外が没した後、多年の恩顧に報いるために最初の『鴎外全集』(鴎外全集刊行会)を編集し、その後、正宗敦夫や晶子と共編で膨大な『日本古典全集』を刊行した。それを陰で支えたのが鴎外の末弟森潤三郎(1879-1944)であった。本書は編集者として有能だった寛と、それを誠実に助けた潤三郎に光をあてる。潤三郎あて与謝野寛の書簡約90通のうち約70通はこの『鴎外全集』の編集過程を示す貴重な資料である。残り20通は『日本古典全集』に関連する新出書簡であり、逸見久美編『与謝野寛晶子書簡集成』全4巻(八木書店、2001)には収録されていないものである。これらの興味深い約90通の書簡を翻刻して注解を加え考察する。「森潤三郎小伝」及び「森潤三郎著作補遺」「森鴎外・潤三郎と寛・晶子 対照年表」、人名索引・事項索引等を付す。

■内容
はじめに
第一部 史料編 森潤三郎あて与謝野寛書簡群の解読
第二部 研究編 与謝野寛と森鴎外・潤三郎兄弟
 第一章 『鴎外全集』の誕生
 第二章 『日本古典全集』と森潤三郎
 第三章 森潤三郎小伝
 第四章 森鴎外と与謝野寛―観潮楼歌会時代を中心に
おわりに
森鴎外・潤三郎と寛・晶子 対照年表
人名索引
時効索引


※本書の記述の正確性につきましては最善の努力を払っておりましたが,このたび下記のような誤りがございました。
お詫び申し上げますとともに訂正させていただきます。

→正誤表














TOP  ご注文について  お問い合わせ  特定商取引法に基づく表示  プライバシーポリシー