自力で教材を読み解く教師をめざすための必読の書!

通説に挑む文学教材の研究 中学篇

渡辺善雄著/芥川龍之介「鼻」や茨木のり子の詩、西鶴などを精緻に読み、戦後の読みの授業を主導した一読総合法や文芸研方式を検証し、教師用指導書の独断と盗用を告発する。
 



A5判並製カバー装・270頁/定価(本体2,800円+税)
ISBN978‒4‒903251‒11‒0

 
内容
まえがき
■第一部=作品研究と教材研究の架橋
第一章 鴎外文学の新しい読み――「最後の一句」と「寒山拾得」
第二章 芥川龍之介「鼻」の構図
第三章 二つの「鼻」の授業――西郷文芸学への疑問
第四章 芥川龍之介「蜘蛛の糸」の独自性
第五章 芥川龍之介「六の宮の姫君」ノート――古典の変容と再生
第六章 西鶴「小判のゆくえ」の授業――一読総合法の暴走
第七章 「ちいちゃんのかげおくり」の方法と基底
――あまんきみこの戦争児童文学
■第二部=茨木のり子研究から見る欠陥指導書
第一章 茨木のり子ノート
第二章 茨木のり子と戦争
第三章 茨木のり子とルオー
第四章 現代詩の鑑賞と指導 茨木のり子
第五章 教師用指導書の独断と盗用
付録一 筑波大学附属中学校見学記
付録二 アメリカ作文教科書の特徴とその影響
あとがき/人名索引・事項索引