祖父・鴎外の日清戦争時の事跡を検証

日清戦争と軍医森鴎外『明治二十七八年役陣中日誌』を中心として

森富著/日清戦争において軍医森林太郎(鴎外)は、明治27年(1894)9月に中路兵站軍医部長として朝鮮へ出征、一時帰国後同年10月、第二軍兵站軍医部長として清国へ、さらに台湾へと出征する。本書は、その時の鴎外の事跡を、孫であり同じ医学者でもある著者が、今まであまり取り上げることのなかった重要史料『明治二十七八年役陣中日誌』(大本営野戦衛生長官部)を拠りどころに新しい解釈を試みるものである。著者初の鴎外関連の研究書。
 



A5判上製カバー装・函入・232頁/定価(本体4,800円+税)
ISBN978‒4‒903251‒04‒2

 
内容
本書について
第一章 中路兵站軍医部長として―朝鮮国赴任
 釜山上陸、一時帰国(明治二十七年八月~九月)
第二章 第二軍兵站軍医部長として―清国赴任
 花園口、柳樹屯にて(明治二十七年十月~十一月)
 柳樹屯にて(明治二十七年十一月~十二月)
 柳樹屯にて(明治二十七年十二月)
 柳樹屯、龍鬚島にて(明治二十八年一月)
 龍鬚島、威海衛にて(明治二十八年二月)
年譜 明治二十七、八年の森鴎外
すべては停年の後のこと―あとがきに代えて